馬場知子さん銅版画展
形や色彩の奥行きを感じて

ヨーロッパなど海外でも注目される銅版画家の馬場知子さんの作品展が、北の嵐山梅鳳堂ギャルリ・アンヴォル(旭川市旭岡2)で11月19日(日)まで開かれています。

馬場さんは、金属板に刃物で直接印刻するエングレーヴィングや、酸などの腐蝕液で凹部を作るエッチングの技法以外にも、様々な描き方を探求する画家として知られています。作品づくりは、自らの手で紙を漉くところから始まります。顔料を混ぜて色を漉き込んだ紙からイメージを膨らませ、銅版に線や形を刻んでいきます。1枚の銅版を複数に分けることで生まれる隔たりを活かした作品もあり、部分的にインクが乗っていないところは紙本来の素材感が浮かび上がっています。

「色の広がりや重なり、一つひとつの線、作品全体の形など、実際に目で見て感じ取っていただきたい」と梅鳳堂の社長・高橋さん。作品はすべて購入可。開場は金～日曜の午前11時～午後5時。問い合わせは梅鳳堂(TEL：0166-23-4082)へ。