旭川ゆかりの文学者
安部公房の企画展

地域にゆかりのある文学者の展示を多数そろえ、年間を通して様々な企画展を行っている旭川文学資料館(旭川市常磐公園内常磐館)で、来年の2月29日(木)までミニ企画展「安部公房と旭川　没後30年＆生誕100年」を開いています。

東大医学部を卒業するも医師にはならず作家の道に進んだ安部公房は、1951年に「壁　S・カルマ氏の犯罪」で芥川賞を受賞。62年に発表した「砂の女」がベストセラーとなり、晩年にはノーベル文学賞の有力候補とも言われました。

本籍が旭川市東鷹栖にあり、両親が旭川の学校を卒業、自身も戦前戦後に何度か旭川に滞在していた経緯があることはあまり知られていません。今回の展示では、多くの作品において日常と非日常、夢と現実の境界線を往来し、人間と世界の生存可能性を追求してきた安部公房と旭川の関係を、豊富な資料をもとに紹介します。

入館無料。開館は午前10時から午後4時。日・月曜と祝日、年末年始は休館。問い合わせは旭川文学資料館(TEL：0166-22-3334)へ。