ライナー40周年記念企画、「旭川ふしぎ発見!」。旭川の歴史をクイズ形式でおもしろく掘り下げます。監修は、元NHK旭川放送局長で旭川郷土史ライター&語り部の那須敦志さん。さあ、ミステリーハンター アツシ君、今回はどんなクイズを出してくれるでしょう…?
Q1 旭山にスポーツ施設!?
さあ今回も始まりました、「旭川ふしぎ発見!」。私たちの暮らす旭川の、ちょっと昔の面白エピソード。さっそく前回の最後に出されたクイズに挑戦しましょう!動物園で有名な旭山が舞台です。
前回のクイズのおさらいです
今は動物園のある旭山。昭和のはじめ、そのふもとにはある人気のスポーツが楽しめる場所がありました。その場所とは?
Ⓐ野球場
Ⓑ草競馬場
Ⓒカーレース場
Ⓓゴルフ場
正解はⒹのゴルフ場。
昭和6年にオープンした旭川最初の「旭山ゴルフリンク」です。当時の北海道拓殖銀行旭川支店長が「旭川にもゴルフ場を作っては」と提案したことから、旭山近くの牧場の一角にコースが造成されました。
画像①は、当時のフィルム映像の一コマです。子供がキャディをしていますね。オープンに合わせて旭山ゴルフ倶楽部という組織もできました。
同年9月の旭川新聞には、ゴルフ場開きを兼ねた倶楽部の第1回トーナメントの様子が載っています。画像②はその記事に添えられた写真。真ん中は女性ですね。みんななかなかダイナミックなスイングです。
当時の旭山地区には、旭川電気軌道の電車が通っていました。終着駅は旭山ふもとの旭山公園駅。画像③はその駅にあった観光案内板です。中ほどに「旭山ゴルフリンク 約三丁」とあります。3丁は330M弱。ゴルフ場は駅のすぐ近くにあったことがわかります。
このように旭川は昔からスポーツの盛んな土地でした。大正時代にはテニス、卓球、陸上、スキーなどの大会が開かれています。なかでも旭川の人たちが熱狂していたのが野球です。地元内外の3つの新聞社が、それぞれ野球大会を主催。旭川巨人軍という道内屈指のクラブチームもありました。
パリ五輪の北口榛花選手をはじめ旭川は多くのメダリストを輩出しているスポーツのマチですが、背景にはこうした歴史があったんですね。
ゴルフの記事には…
「スウィングが綺麗でも球が飛ばぬ人、一(ひとつ)のスウィングで200ヤードも球が飛んだり、グリン(原文ママ)に入っても容易に穴に入らなかったりする人」などの記載が…。プレーの様子はあまり今と変わらないよう。
Q2 明治に活躍!著名人の肉親
では次のクイズです。昔から北海道の交通の中心だった旭川には数多くの著名人が足跡を残しています。
明治時代には、ある著名人の肉親が旭川で活動していました。次の4人のうちの2人です。誰と誰でしょう?
Ⓐ坂本竜馬のおい、直寛
Ⓑ宮沢賢治の妹、トシ
Ⓒ野口英世の母、シカ
Ⓓ石川啄木の妹、光子
こたえは次回。お楽しみに!