ライナー40周年記念企画、「旭川ふしぎ発見!」。旭川の歴史をクイズ形式でおもしろく掘り下げます。監修は、元NHK旭川放送局長で旭川郷土史ライター&語り部の那須敦志さん。さあ、ミステリーハンター アツシ君、今回はどんなクイズを出してくれるでしょう…?
Q1.ジャンボブックに落書きしたのは誰?
今回も始まりました「旭川ふしぎ発見!」。私たちが暮らす旭川の、ちょっと昔の面白エピソード。まずは前回のクイズの回答編から。買物公園の「ジャンボブック」に落書きしたのは果たして…?
前回のクイズのおさらいです
オープン間もない買物公園で、「ジャンボブック」に落書きした有名な芸術家がいます。それは次のうち、誰でしょう?
Ⓐ岡本太郎
Ⓑイサム・ノグチ
Ⓒ横尾忠則
Ⓓ棟方志功
正解はⒹ。青森市出身の世界的版画家・棟方志功は、中学のときに知ったオランダの画家・ゴッホの作品や生き様に感動し、「わだ(自分)はゴッホになる」と美術の道を志しました。
棟方が買物公園を訪れたのは、昭和47年のオープン後、しばらくしてから。当時の市長、五十嵐広三の案内で通りを見学していた棟方は、大きな本を開いた形の遊具「ジャンボブックの落書き板」の前で足を止めました。子供たちがチョークなどで自由に落書きができるこの遊具、棟方もさっそくペンをとり、天女の絵を描き始めました。天衣無縫な性格、作風で知られる彼らしいエピソードです。
棟方は、旭川市民文化会館大ホールのどんちょうの原画の作者でもあります。
乱舞する7人の天女は、北斗七星の化身。実は、棟方にこの原画の制作を依頼したのも五十嵐でした。五十嵐自身も油絵を描く人で、「北斗七星の化身の天女」というモチーフも彼のアイデアだったそうです。偉大な芸術家にモチーフを指定するなんて、大胆ですよね。しかしアトリエを訪ねた五十嵐が前のめりになって説明を始めると、棟方はすぐに興味を示したそうです。
文化会館を建てるとき、市には潤沢な予算はなく、凝った設計の建物にすることはできませんでした。少なくともどんちょうは長く市民の宝になるようなものにしたい、と考えた五十嵐の思いが棟方に通じたのかも知れません。
買物公園にかつてあったものたち
リニューアル工事(平成10年~14年)以前には、噴水や花壇、遊具、今より多くの彫刻が置かれていました。中でもこの落書き板は、「自由」をコンセプトにした造成当時の買物公園らしい施設だったと思います。
Q2.常磐公園にあったあんなもの・こんなもの
次のクイズです。大正5年、旭川初の都市公園として開園した常磐公園。以来、100年以上に渡って市民の憩いの場として親しまれていますよね。今もテニスコートやプール、あずま屋などがありますが、かつては、今より多くの施設がありました。
次のうちから、かつて公園内にあったものをすべて挙げてください。
Ⓐ料亭
Ⓑミニ動物園
Ⓒサルのおり
Ⓓ植物園
答えは次回。お楽しみに!