自由にさわって遊んでね
親子のためのスペース誕生

市内のデザイナー・たんのゆりさんが製作した作品で自由に遊べる「tekのへや」が、旭川市東旭川町東桜岡166-9にオープンしました。

6畳ほどある青い三角屋根の小屋は、木工職人で夫の雅景さんとその父の則雄さんらとともに、昨年からコツコツと自作。室内には、鳥や象をモチーフにした玩具や、2枚の組み合わせでヘンテコな動物を作るカードゲームなどゆりさん自身の作品に加え、セレクトした絵本などを用意しています。

ゆりさんは、道教大生だったころから、親子で楽しめる玩具を研究してきました。ここには学生時代の作品や、製作に手間がかかりすぎて量産には向かなかった1点ものの玩具もちらほら。「ここはまるで実験場。売れる売れないといったことは考えず、純粋に玩具にふれて楽しさを感じてもらう原点のような場所です。なによりここで子供たちが遊ぶ様子を見るのが楽しみです」と話します。

ゆりさんの作品は、やさしいタッチのイラストや、カラフルながら子供っぽくなりすぎないテイストが持ち味。「親子で楽しめるというのが、追い続けてきたコンセプト。そしてインテリアとしても美しいものづくりを目指しています」と2児の母でもあるゆりさんは、独自の「母目線」を取り入れます。今後は木のミニカーづくりなど、親子で参加できるワークショップも実施する予定です。

ゆりさんや雅景さん、則雄さんの作品は、併設のギャラリー「KIMAMA(キママ)」で展示販売しています。入場無料。今シーズンは9月末まで営業。営業は金土日の午前11時から午後5時まで。問い合わせは(電話090・8275・0250)へ。