小児がん患者の勉強支援団体
比布のイベントで説明会

小児がん患者の学習支援を行う市民団体「勇者の会」(本部・札幌)は、旭川や近郊で子供に勉強を教えるボランティアスタッフと会場、学習指導を受ける子供を募集しています。

代表の阿部美幸さんは、3年前に現在小学6年生の長男が白血病と診断されました。1年に及ぶ入院中は院内学級に通っていましたが十分には学べず、遅れた勉強をサポートしてくれる団体を探しましたが見つけられずに一昨年に自ら会を設立。「小児がんの子供たちの中には治療の副作用や勉強の遅れで不登校になる子も少なくありません。同じ悩みを持つ家族を少しでも支えたかった」と振り返ります。

現在は社会人協力者やボランティア学生の助けを得て、札幌の市民活動センターで学習支援を行っているほか、病気感染の恐れから人混みに出られない子供たちにはLINEのビデオ電話を利用して自宅学習をサポートしています。またクリスマスなどに交流会も開いて、病と闘う家族の心のケアにも努めています。「これまで札幌を中心に会員を増やしてきましたが、困っている家族は全道にいます。まずは来年4月までに旭川支部を作ることが目標です」と阿部さん。

会は9月22日(日)・23日(月祝)に比布町農村環境改善センター(同町南町3)で実施するワークショップや雑貨販売イベント「キッズベビーフェスタinぴっぷ」に出展。旭川近郊で活動できる学習支援ボランティアや支援を受けたい子供らに詳しく説明し、会員を募ります。イベントは入場無料。問い合わせは阿部さんへ(電話090・2056・5339)。