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すこし緊張感のある今年の春。お部屋に愛らしい花を迎えて、癒されたいですね。「お花はそれ自体がすでに完成しているもの。家で楽しむ分には、デザインや色合わせはそれほど気にしなくていいんですよ」と、花すえひろやの丹保優さん。どこの自宅にもある器を使った優しいあしらい方を、優さんと甥の和大さんに教えてもらいました。
いまを元気づけてくれる花言葉「幸せの再来」

フランスでは5月1日は「すずらんの日」。愛する人にこの花を贈る習慣があります。「お花が小さいので、ほかと合わせると負けちゃうんだ」と優さん。可憐な姿を楽しむにはぜひ単独で。葉の枚数も多いので、花5本に対し、葉は4本分だけを使いました。
口の広いグラスに生ける場合、花が広がりすぎるのを防ぐためグラスの中に花留めを置いて、バランスを見ながら挿して。
鮮やかなイエローで初夏の気分を先取り

「ジャムやプリンの空きビンや、プレゼントでもらったブーケなんかの包み紙があれば、こんな風に再利用してみて」と優さん。思い切り元気なイエローには、爽やかな白やグリーンの小花を合わせてとにかく爽やかに。
パステルカラーの小花で春の野原のよう

1本の茎から枝分かれしたスプレー咲きの花を切り分け、茎の根元を重ね合わせながら放射状に生けます。それを土台に、他の花を生けていけば、広口のマグカップでもボリュームが出てバランスのいいアレンジに。
無造作だけどワザありなナチュラルアレンジ

こちらは投げ込みと呼ばれるアレンジ方法。花留めを使わず無造作にビンに刺した、リラックスした雰囲気が魅力です。「ボリュームのある花はビンの口に近い下の方に配置するとバランスがとりやすいですよ」と和大さん。
グリーンの力を借りて一輪を印象的に

ダイニングには、これくらいのさりげなさがいい感じ。お気に入りの花を1輪だけ買ったら、庭のグリーンをちょっと摘んで合わせてみて。ワイングラスの中では、花留め代わりのビー玉が涼やかです。バラやボタンなどでも素敵。
手軽な花留め

ビー玉
何個かを水に沈めて。すきまに茎を挿すと安定します

アルミワイヤー
100円ショップのアルミワイヤーをコイル状に。茎が短い花も、上手に生けることができます
最後まで長く楽しんで

どの花も1日1回は水を換えてあげてください。「その際、少しずつ茎を切り戻してあげることで長持ちします。いよいよ茎が短くなったら平らなお皿に水を張って浮かべたり、こんな花器に生けたりしてもいいですね」と和大さん。こちらは市内の金属工芸アーティスト・髙野ひろみさんが手掛けた手のひらサイズの銅製一輪挿し。野の草花も絵になりますね。
教えてくれた人

花すえひろや
右/丹保 優(たんぽ まさる)さん
左/丹保 和大(たんぽ かずひろ)さん











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