初の酒米づくりに挑戦
1年後の日本酒醸造目指す

旭川農業高校は、地元の酒造会社や米作りの関係団体と協力して、初めて酒米の栽培に取り組んでいます。1年後の日本酒醸造を目指すほか、酒粕を使った加工品づくりも計画しています。

栽培する酒米は、寒さに強い北海道産酒造好適米「きたしずく」。初年度は3750㎡の水田で約25俵を生産し、四合瓶4000本分の日本酒醸造を予定しています。栽培は上川生産連、ホクレン、JAあさひかわなどのサポートを受け、生徒たちが生育の経過観察を行いながら進めます。また収穫後は高砂酒造の協力のもと、酒米が日本酒として製品化される工程を杜氏の講話や厳冬期の酒造りへの参加を通じて学びます。

同酒造の廣野徹企画部部長は「栽培から醸造まで一貫して体験することで、日本酒を地場の特産品として若い人に親しんでもらえれば」と話しています。

完成した日本酒は蔵内に寝かせ、生徒たちが新成人になる2年後に贈呈。2023年には旭川農業高が創立100周年を迎えることもあり、式典に華を添えることになりそうです。