誰もが当事者、性のこと
オープンチャットで交流しよう

大学生時代に性教育学生団体「パレット」を立ち上げ、性の悩みを抱える10代の若者や子を持つ親に向けて幅広い情報を発信してきた宮坂舞花さん＝写真＝が、LINEのオープンチャットを活用し、新たな交流の場を作っています。

宮坂さんは在学中、ノルウェーに留学した際に日本人と欧米人の、性に対する価値観の違いを目の当たりにし、日本には、教育が行き届いていないことで正しい情報や知識が得られず悩む学生が多くいると感じ、中学校や高校で出張授業を行ってきました。性教育を人権教育と捉え、人間関係なども含む包括的性教育に取り組んでいます。

オープンチャットは一方向的な情報発信と違い、メンバー同士で活発に意見交換が可能で、今回は29歳以下の学生や社会人を対象に、性の問題に関心のある人同士が繋がり、学び合う場を提供しています。ワークショップや出張授業など、メンバーが中心となり活動するコミュニティづくりと、知識や経験が得られる場を目指しています。「特に、子供と関わる仕事や福祉関係の仕事を考えている学生さんは知っておくべきことばかりです。ぜひご参加を」と宮坂さん。

またこの4月には、同じ志をもつ保健師の松下由惟さんと共に、旭川市内近郊の6大学の新入生に向けて900組以上の性教育啓発セットの無料配布も行います。宮坂さんがセレクトした性に関する冊子やコンドームのサンプルなど、この年齢だからこそ知っておきたい情報が盛りだくさん。自費で活動しているため、寄付金を受け付けています。

今後は教員を対象とした勉強会も予定。すべての人が自分らしく幸せに生きられる社会を目指して、活動は続きます。オープンチャットへの参加や募金方法の詳細はこちらから。問い合わせは宮坂さん(メール： palette.asahikawa@gmail.com )へ。