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節目のお参りで心安く

各々の飾りや催し楽しもう
神社で夏もうで

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夏詣は、1年の半分が過ぎたこの時期に半年間の罪やけがれをはらい、更なる平穏を祈ろうという、新しい日本の風習です。2014年に浅草神社からはじまり、10年目を迎えた今年は全国で140カ所以上の神社や仏閣が参画し、宗教の垣根を越えてその輪を広げています。ここ上川地域でも3つの神社が加わり、それぞれに魅力的な夏ならではの催しと共に参拝者を迎えています。

夏詣は、美瑛神社は8月16日(水)まで。上川神社、旭川神社は8月31日(木)まで。
この間、各社で期間限定の御朱印を配布しています(各数量限定)。

美瑛神社

夏詣は8月16日(水)まで

提唱者である浅草神社の宮司と青年会などで知己を得ていた美瑛神社の禰宜・狩野智也さんは、この企画を6年前からスタート。「当時はまだ道内で夏詣は浸透していませんでしたが、北海道の夏もここ数年非常に暑く、ちょうど私たちも風鈴を飾って涼を演出しようと考えていたこともあって、参画を決めました」ときっかけを話します。

魔除けの力があるとされる風鈴。年末までの残る月日も、健康でいられますように

夏詣はそれぞれの神社仏閣で催しや飾りつけなどを任されており、各所で異なる楽しみを味わえるのが魅力です。美瑛神社では願いを書き込める短冊付きの風鈴を設置しているほか、境内で育てた花を花器に活け、あちらこちらに飾って心休まる雰囲気を作り出しています。

濃淡の藍染がなんとも爽やか!暑い日もこののれんをくぐると涼しく感じます

さらに今年は、水野染工場(本社・旭川市)が町内に藍染の体験施設「結(ゆい)の杜」をオープンした繋がりから、藍染めののれんや手ぬぐいを制作。濃淡のある藍色が夏風に柔らかにひるがえり、見る人に爽やかな涼をもたらしています。

境内で育った花があちこちに飾られています

「お盆頃には、提灯やランタンを掲げて参道を少し明るくし、夜に楽しく参拝ができる日も作りたいと思っています」と狩野さん。今年初の企画につき、不定期での実施を考えているようです。遭遇できるとラッキーですね。

美瑛神社
美瑛町東町4丁目701-23
TEL 0166-92-1891

旭川神社

色とりどりの風鈴。風が吹くと高く澄んだ音色があたりを包みます

美瑛神社と同じ年に参画したのは、今年ご鎮座130周年を迎える旭川神社です。こちらではもともとこの季節に風鈴を飾っていました。「お祭り以外で夏に参拝される方は少なかったのですが、近年の御朱印ブームもあり、神社にみえる方が増えてきました。伝統を守るだけでは文化は衰退してしまうという思いがあります。新しい風習も積極的に取り入れ、神社の良さ、魅力をいっそう感じてもらえたら」と禰宜の芦原大記さん。

暑い日も涼しく休める社務所前の庭

こちらの神社は道内でも珍しく、女性美と懐妊安産の神である木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)をおまつりしていることもあり、もともと女性の姿を多く見かけます。「お祈りする内容は一人ひとり違うもの。一人でいらして、境内の雰囲気を味わいながらゆっくりお参りしてほしい」と芦原さんが話すように、今年は社務所前庭の改装も進めています。桜や沙羅の木、ジューンベリー、アジサイやモミジのほか、様々な季節の花が咲く脇にパラソルやベンチを設置して、参拝した人が体を休める場所を作りました。

水みくじは社務所で販売中。水にくぐらせると文字が浮かび上がる楽しい仕掛けです

一角には御神水が湧き出るスポットがあり、この水にひたすと文字が浮かび上がる水みくじを楽しむこともできます(土日祝・お祭り時のみ)。

6月30日の夏越の大祓(なごしのおおはらえ)には、くぐれば病気を避けられるという芦原さん手作りの「茅(ち)の輪」も設置しました(現在は展示を終了)

旭川神社
旭川市東旭川南1条6丁目8-14
TEL 0166-36-1818

上川神社

かつて手水鉢として使われていた巨岩に活けられている艶やかな花たち。参拝者が持ち込んだ“水辺の生き物たち”で賑やかです

2社と同様、涼と癒しを感じてもらおうと去年から夏詣に参画している上川神社では、風鈴のほか、風車と華やかな花手水を設置しています。

風鈴同様、「邪を切る」力があるとされる風車。色合いも美しく、整然と並ぶ姿に目を奪われます

参道には、紫と黄色、水色の風車が整然と並び、風が吹くたびにカラカラと軽やかな音を立てて新しい風を起こします。「風鈴同様、風車にも、風に乗って運ばれてくる邪気を切る力があるとされます」と権禰宜の板谷之敬(ゆきよし)さん。花手水は、週に一度、神社にゆかりの地域のフローリストによって美しく整えられています。立派な巨岩を花器がわりに、アジサイやあやめ、菊など季節の花を主役にダイナミックに生けられた花たちは、視覚からも私たちに元気を届けてくれるようです。

「神楽の丘」にはフクロウと、カエルの置物も

このほか社務所の脇には、ししおどしが軽やかな音を響かせる小さな池が造られました。そしてこの池を囲むように、小さな「神楽の丘」も造られています。清らかな水の音を聞きながら、数十歩で登頂できる丘をひとめぐり―。板谷さんは「神人和楽。皆さんが境内の雰囲気を楽しみ、日本の四季を楽しんでくださることが一番です。ぜひ五感で夏を楽しんでください」と呼びかけています。境内には、各所にかくれんぼしているフクロウの置物も。楽しみながら探してみて。

上川神社
旭川市神楽岡公園2番地
TEL 0166-65-3151

かわいい おみくじ・おまもり 見つけたよ

美瑛神社

八咫烏(やたがらす)守り・八咫烏みくじ

美瑛神社は、八咫烏で知られる和歌山県の那智大社からご分霊を受けていて、八咫烏紋の使用許可を得ており、おみくじなどにも登場しています。まっくろな姿につぶらな瞳…なんとも言えない愛らしさ!

旭川神社

御朱印

旭川神社の夏の御朱印は、切り絵タイプをはじめ、全部で3種。コレクションする楽しみ満載です

上川神社

夏詣みくじ

竿でヨーヨーを釣り上げる夏詣限定のおみくじ。張り子のヨーヨーは色のバリエーションもあって、どれを釣るか悩んじゃう~


今年も、すでに半分が終わりました。残りの月日も平穏無事に、すがすがしい心で過ごせるよう、近くの神社を訪れてみてはいかがでしょうか。遊び心に満ちた、心温まるおもてなしに出合えます。

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