菊の湯、復活ののろし
クラファンに男たちの夢託し

一年前にコロナ禍で閉業した銭湯「菊の湯」(旭川市神楽5条14丁目)の復活を目指し、市内のサウナ愛好家らが中心となったプロジェクトが動き出しています。4月末のオープンに向けて、現在クラウドファンディング(CF)で資金を募っています。

再オープンを手掛けるのは、旭川のアサヒサウナ代表・桐原和弘さん＝右＝と、京都から全国へ銭湯カルチャーを発信するFROCLUB(フロクラブ)代表の塩路道徳さん＝左＝。各地のイベントで親交を深めた2人は、「いつか銭湯をやりたい」という夢を語り合っていました。そうした中、閉業した菊の湯を見てみないかという桐原さんの誘いに応じ、塩路さんは冗談半分に京都から来旭。ひと目見て、広々とした規模感や高いクオリティに可能性を感じ、開業を決心しました。

とはいえ創業から59年が経過した老舗銭湯。ボイラーの入れ替えや施設の修繕、セルフロウリュができるフィンランド式サウナの導入など、再開には多額の費用が掛かります。2人は資金不足を補うために、CFを始めました。募集は3月31日(日)まで、目標金額は1000万円。入浴券やTシャツなどのほか、下駄箱の木札の名入れや洗い場の鏡広告など企業向けのリターンも多数用意しています。

大手企業も撤退するほど厳しい業界への挑戦ですが、「長く通っていた常連さんも大切に、若者にも昔ながらの銭湯文化を楽しんでほしい。銭湯で、地域のコミュニティ作りに貢献できれば」と塩路さん。桐原さんは「地元の力で旭川の銭湯文化を守っていきましょう！」と呼びかけています。

クラウドファンディングのサイトはこちら

https://actnow.jp/project/kikunoyu/
2024/04/01 00:00に募集終了