アニメやイラスト、動画制作
新しい就労支援のかたち

イラストやアニメ、動画制作など、サブカルチャーの分野に特化した就労継続支援B型事業所「エンターテインメントアカデミー　でじるみ旭川」(旭川市旭町1条5丁目)が3月1日(金)にオープンし、問い合わせや申し込みが相次いでいます。

B型事業所は、障害や病気などが理由で、一般の企業で働くことが困難な人たちが通う就労訓練施設です。多くはパンやお菓子の製造、縫製や清掃作業などの業務を通して、賃金を得ながら仕事で必要なスキルを身に付けます。でじるみは動画やイラスト、アニメーション制作をはじめ、ウェブメディアやSNSの運営などサブカルチャー分野に特化した新しいスタイルの支援施設として、社会福祉事業を手掛けるグローバルソリューション(本社・大阪)が関東や東北、道内に20近い事業所を展開。若い世代を中心に関心を集めています。

旭川事業所は札幌の飲食店経営(有)ワンハンドレッドがフランチャイズで運営。施設内にはハイスペックパソコンを備え、イラストやグラフィックデザインに明るく動画制作やロゴ、SNSアイコンなどの制作実績があるスタッフが利用者の指導にあたります。さらに漫画家の桂正和さんや赤松健さん、イラストレーター兼Vチューバーのさとうぽてさん、ユーチューバーのえっちゃんさんといった「でじるみ応援団」による特別授業もあり、プロを目指す人にとってまたとない環境です。通所が難しい場合は自宅就労も可能です。また条件付きで昼食や事業所への送迎を無料で提供するなど、利用者が自分のペースでスキルを磨き、楽しく通えるような環境づくりにも注力しています。

代表の藤田真吾さんは「作業を通して利用者さんの社会性を高めていくことが目標です。画像処理など1件200円程度でお受けしていますので、地域の皆さんにお声がけいただけたらと思っています。今後は作品を出展できるサブカル系イベントやコンクールへも積極的に参加していきたい」と話しています。無料の見学・体験は随時受け付け中。問い合わせはでじるみ旭川(TEL：0166-73-3319)へ。