ふたのデザインに光る個性
市がマンホールカードを配布

全国でマンホールの「ふた」がにわかにブームです。その土地の歴史や名所などを描いたご当地色の強いふたの増加を受け、関連グッズを収集し、ふたの写真をコレクションする愛好家が続々と出現。彼らは「マンホーラー」や「マンホール女子」、「蓋女」などと呼ばれ、希少なふたをめがけて各地を席巻しています。

ブームの後押しもあり、(公社)日本下水道協会などでつくる下水道広報プラットホームは、ふたのデザインや由来、歴史、位置情報などを記したマンホールカードを各自治体と共同で制作しています。これまで145自治体170種類が発行され、固有のデザインを求めて配布時には全国からコレクターが訪れるほどの人気です。

激レアはどこにある？

旭川市内には約4万個のマンホールがあり、市内最古の昭和30～40年代のふたや昭和61年に登場した全国初のカラーマンホール両面ふた、旭川市開基100周年記念モデルなど、少数しか設置されていない希少なふたが点在しています。旭川市水道局ではその中から、日本最大級の国際スキー大会「バーサーロペット・ジャパン」のシンボルマークが描かれたふたをモチーフにカードを作成。平成11年から設置が進む最新型で、全体の約4分の1がこのデザインの汎用型ですが、通常は鋳鉄製で、カードで紹介している銅色のタイプは市内に1か所しか設置されていない激レアのふたです。

カードは下水処理センター(旭川市神居町忠和287)で無料配布しています。「ふだん気にしなかった地域の素晴らしさなど、新たな発見の機会になれば。ふたスポットを載せたチラシもお配りしますので、ぜひ自分の足でたくさん見つけて」と担当者。4月中は2階事務室で平日のみ配布、5月以降はセンター内の屋内施設バナナ館を見学した希望者に配布します。問い合わせは水道局(電話0166・24・3160)へ。