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あなたのまちではお馴染みさんかも?!今回は、剣淵、愛別、比布、鷹栖、深川、旭川、東川、美瑛、富良野の9つのまちで見つけた○○名人を紹介します。
書道は“わたし”を表現するもの
鷹栖町/上西亜美さん(旭川龍谷高校3年書道部)
小学校1年生で町内の書道教室に通い始めた生粋の書ガール。書道に力を入れている鷹栖中学(全道学校書道展で8年連続最優秀学校!)で2年生になる頃には、本格的にこの道を志すようになりました。
進学先の旭川龍谷高校では昨年まで書道部部長を務め、全国高校生大作書道展で最高賞の文部科学大臣賞を受賞。力強く黒々しい作品には高校生らしい元気とパワー、そして大らかさと温かさが溢れています。「古典を自分なりに解釈して紙に墨を置いたり、多人数で大きな紙に色を使って言葉を書いたりと、たくさんの表現の仕方があります。とても奥が深く、一生をかけて極めていけるもの」と上西さん。「字のきれい下手ではなく、自分の思いをぶつけて自分らしい作品をつくることができるのがいいんです」。
名所を守るため、奮闘中!!
深川市/片山政一さん(丸山観光協会会長)=写真左=
北海道有数のカタクリ群生地として知られる深川の丸山公園(見頃は5月上旬♡)。園内の池に、約3年前から国内外来種のアズマヒキガエルの大量発生が確認されるようになりました。カタクリの繁殖に必要な昆虫を食べるなど生態系を壊す恐れがあるため、市と観光協会が協力して捕獲活動を行っています。
観光協会会長の片山さん(写真左)が捕まえる数は、なんと1日最高200匹。夜行性のため、活動時間は夜8時から雨でも決行するというから過酷です。「カエルは悪くないけど駆除しなければならない。本来やらなくてもいいことをやることになった原因は人間にあり、1人1人が環境意識を持ってマナーを守る必要性を強く感じますね」と名人。心して生きよう。
手前みそがいちばん♥
富良野市/竹内紀代子さん(ほっとママ味噌クラブ代表)
10年ほど前から味噌作りを始め、年間およそ2トンもの味噌を販売しているのが富良野市山部の農村女性たちが立ち上げた「ほっとママ味噌クラブ」です。原材料はすべてご近所のもの。主役には、山部でたった一軒になってしまった大豆農家の黄大豆「ゆきぴりか」を使っています。
旭川市内のホテルや飲食店でも採用されるに人気ぶりで、「味噌汁を残す人が少なくなったって言われて、うれしいことです。札幌狸小路『赤星』の味噌ラーメンもうちの」と代表を務める竹内さん。フラノマルシェやAコープ、直売所などで購入できます。「味噌は炒めてね、カレーに混ぜると1日寝かせたようにおいしくなるの」と裏技レシピも教えてくれました。
とにかく歌が好きなのさ♪
愛別町/佐藤 愛子さん
滑舌のよい、はきはきとした話し方がとってもキュートな愛子さんは、民謡歴およそ40年の名人です。御年なんと87!「娘婿のお母さんに誘われたのが始まりでね。きのこのパートに行きながら片道30分かけて、夏は自転車、冬は歩きでみっちり通いました」。それが丸6年、その後は町の文化連盟「松声会」に入り、花山照学師匠に指導を受け、平成元年に旭川連合会で優勝、平成12年出場の全国大会では国技館で歌いました。これまで4度全国大会に出場し、平成22年は全国優勝、昨年は準優勝という実力者。
民謡だけじゃなくてカラオケだって歌います。好きな歌手は天童よしみ、18番は「女のあかり」「いのちの春」。「覚え方?テープを聴いて耳で覚えて、練習場所で歌うの。お父さん嫌がるから家じゃ練習しない(笑)」。
勇気と度胸もひと一倍?
東川町/須田浩二さん(株式会社東川振興公社)
キトウシ森林公園一帯を管理している東川振興公社の業務部長、須田さんの趣味は、春の山菜採りと秋のきのこ狩り。実は公園周辺にはたくさんのきのこが生えていて、狩りシーズンは仕事中も外の様子が気になってそわそわ…。須田さんの豊富な知識を生かす「キトウシ山きのこ狩りツアー」が行われたこともあるんです。
でもきのこって毒が不安…。須田さんは「同じきのこでも場所や陽の当たり方で色が変わってしまうしね。とにかく自信がないのは取らないこと」ときっぱり。「僕も汁物や鍋にするとおいしい食用のチャナメツムタケと、苦くて猛毒のニガクリタケの見分けが付けられないときがあって…そんなときはほんのちょっとだけかじってみる(笑)」と驚きのコメント。名人芸につき、みなさまは決してマネをしませんよう。
名俳優も聞き惚れました
剣淵町/清水幸喜さん(前・副町長)
清水さんが絵本に興味を持ったのは、小学校1年生のとき。担任の先生が放課後に毎日、紙芝居を読んで聞かせてくれました。あれからウン十年、「絵本の里を創ろう会」の会員として、様々な場所で絵本の読み聞かせを行っています。
剣淵が舞台の映画「じんじん」の撮影で訪れた俳優・大地康雄さんに披露したときは、「聞き入ってくれてね、とってもうれしかった」とにっこり。物語の世界にスッと入り込める、清水さんの穏やかな語り口にたくさんのファンが集まります。「絵本は大人にも読んでほしい作品がたくさんあります。ぜひ絵本の館で手に取ってみて」と清水さん。館では現在「第27回けんぶち絵本まつり」を開催中です。
■絵本の里を創ろう会(絵本の館内)
電話0165-34-2624
ギョギョギョッな名人、発見!
比布町/福嶋顕勝さん(旭川市立朝日小学校勤務)
さかなクンによく似たこの人、比布町在住の福嶋先生。理科は理科でも生物ではなく化学分野がご専門です。10年ほど前、札幌でのさかなクン講演会のステージで、ご本人とお話しする機会に恵まれました。彼のように聞く人の知的好奇心を高める楽しい授業を目指す福嶋さん、しっかり感化されてハコフグ帽まで作ってしまった!「毎日だと飽きられちゃうから、ここぞという実験授業のときだけ被るんだ」。
さらに、アルペン競技のコースをセッティングするセッター(ポール立て)という珍しい資格やカメラや将棋、ルアーフィッシング、そして書道に至っては師範級…とタコイカみたいに手が何本あっても足りないかも~。名人っていうか、もはや芸人?!
お豆の宝石箱や~
美瑛町/松家芳さん
大阪から美瑛の農家に嫁いだ松家さん。大豆を生産しているものの、消費者の声を聞いたり豆の種類を知ったりする機会がもっとあればと、5年ほど前から豆のアクセサリー作りを始めました。
紅しぼり、貝豆、パンダ豆、トラ豆…色とりどりで柄もかわいいお豆さん。「私も種類の多さに驚きました。こんな豆があること、都会の人は知らないだろうなーって」。本州の農家友達から譲り受けたカラフルなとうもろこしや麦、雑穀、もち米といった素材と組み合わせた作品は独特の個性を放ちます。
学生に箸置きづくりを教えたり、イベントを主催したりと冬場だって大忙しの松家さん。「大豆はたんぱく質も多くて、女性にはいっぱい食べてほしいの~」とすべては豆への愛情が源です。
もはや天然温泉レベルかも!?
旭川市/加地経郎さん(フタバ湯店主)
フタバ湯のお湯は、汲み上げた地下水に長万部の二股ラジウムの湯の花を溶かしこんで、薪で沸かしています。燃料は市場で廃棄処分になった木製コンテナパレット。午後1時の開店に合わせ、冬場は午前10時半ごろに火入れ。その後はお客さんの入りを注意深~く見守りながら、30~45分に一度は薪をくべています。
贅沢に焚いているだけあって、マックス44度のお湯はアツい!「けど、薪と水のおかげで肌当たりが柔らかいって評判いいんだよ」と加地さん。薪が燃えたあとの灰は、お客さんが畑に撒いたり山菜のアク取りに使うからと持ち帰ってくれて、燃え残ったクギは鉄片回収業者さんへ…あとには何も残りません!温度管理だけじゃない、始末のつけ方も名人級なのでした。
■フタバ湯
旭川市春光7条5丁目
電話0166-53-4055
営業は火曜~日曜の13~23時