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ラーメンのまち、旭川を代表する名店の一角を担う「梅光軒」。二代目社長の井上雅之さんは、日本の食文化「Ramen」を引っさげて、積極的に海外展開しています。
アメリカ人男性と結婚した叔母の影響で、小学生のころから米文化に興味を持っていたという井上さん。とてつもなく広い国土、多人種が共存するコミュニティー、アメリカでの生活を叔父叔母から聞くたび、井上さんの探求心は大きく膨らんでいきました。
高校卒業後に単身渡米し、ロサンゼルスの大学に入学。在学中、日本向けに古着の買い付けをするアパレル関係の会社を起業します。ビジネスは順調でしたが、次第に「日本をアメリカに売り込むことができないか」と考えるようになりました。そこで、思いついたのが家業のラーメン。卒業後、帰国した井上さんは父に「ラーメンを海外に持っていこう」と提案します。当時、日本の有名店でも海外展開はほとんど前例がなく、「寝言を言う前に、調理場に立て」とピシャリ。トイレ掃除、窓拭きからのスタートでした。「まわり道とは思いませんでしたよ」。日々、真剣にラーメンと向き合う父や兄弟子たちの姿を見て、「この素晴らしい日本の食文化で勝負したい」という気持ちが、ますます強くなったといいます。
梅光軒の味が守れるのか。常連客は、ひときわ厳しい目で息子の仕事を評価します。「お客さんにラーメンの腕も、心も育てられた有意義な10年でした」と振り返ります。
2006年、梅光軒の海外事業を担う会社として株式会社オーシャンを設立。その一号店はシンガポールでした。資金的に自分で責任を背負える範囲での挑戦でした。現在、国内外に20店舗を構える梅光軒。その視点はグローバルに広がる一方、「いつか世界中の人が、梅光軒があるまち、旭川に行ってみたいと思ってもらえるようになるのが夢」と力強く語ります。
株式会社オーシャン
旭川市流通団地2条5丁目
電話0166-76-4910
FAX 0166-76-4915