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内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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- タチが好きというお客様には、自分流の味で楽しんで頂きたい。ものは試しと店主の十八番、麻婆豆腐と合わせてみれば、名物メニューの誕生と相なった。自家製三種の辣油や薬味の効いた麻婆豆腐は逸品と言わざるを得ない。
この春、店を新築移転。店主が腕を振るう中国料理や、野菜、海鮮、肉料理はどれも相変わらず人気があり、居心地の良さもあって店は連日賑わう。
麻婆豆腐が好物。海の極上珍味、タチもこれまた大好物というのが友人にいる。ヤツがこれを食べたら腰を抜かすだろうな。何たって、それらを一緒にひと口で味わえるんだから。
と言う前に、まず自分がたまげたこの料理。物珍しさから食べてみれば、想像を超える完成度にびっくり。タチのクリーミーなふわふわを、四川風の辛めなとろとろが包み込む、この組み合わせの、なんと相性の良いことか。
いや、旨いのは相性だけのお蔭ではない。今回取材のひと皿に関しては、ベースとなる麻婆豆腐からして出来が違う。その鮮烈な辛さといったら、色々と秘訣があると思うが、ともかく、ひと口食べれば腕が違うなと感服。
だからこそタチの風味が引き立つわけで、その分、酒との相性も良くなって、つい杯が進む。
ぽん酢、天ぷら、塩焼きと、その身を多くの食いしん坊に捧げてくれるタチ。麻婆豆腐の新しい味わいに寄与することになり、タチもさぞかしやりがいを感じていることだろうと思うのだった。
(フリーライター・唎酒師 コタさん)