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- 仕入れでは、高くてよいネタと、値ごろで並のネタがあったら、必ず前者を選ぶという馬場さん。バイクと三国志と浜省が大好き。夜な夜な、陰謀論のサイトを見て、興奮しているディープな一面も。カウンター越しに「実はフリーメイソンが…」と語りかけてきたら要注意です(笑)
1969年創業の「お座敷居酒屋大舟」。海のないまち、旭川の繁華街で舟の形をした外観がひときわ目を引きます。お店を切り盛りするのは二代目店主の馬場博文さん。トレードマークの黄色いTシャツを着て、きょうも酔客をもてなします。
創業者で父の馬場昭さんは、地元の新聞や雑誌などで連載を持つ文筆家でもありました。その父が、博文さんが大学を卒業して間もなく、脳梗塞で倒れたため、23歳で店を引き継ぐことに。「父には、物書きなど好きなことをやって、ゆっくりしてもらおうと思ってね」。当時の大舟には、旭川の政財界の顔が常連客として多数いました。元官房長官で旭川市長だった五十嵐広三さん、優佳良織工芸館館長の木内和博さん、時に全国からそうした著名人がここ北海道旭川の居酒屋に足を運んでいたのです。
若いうちから、そうした名物店を経営することに、少なからずプレッシャーはあったという博文さん。「ただ、学生のころからアルバイトで厨房には入っていたからね。うまい料理を提供することには自信があった」といいます。
ツブ、ボタンエビ、生ウニ、タラバなどの盛り合わせ「えぞ盛り」は創業時からの名物で、北海道の形をした天然木の敷台に乗って登場すると客席から歓声が、40センチ近くある真ホッケや縞ホケにはどよめきが、まるまる太った極太エビフライにはなぜか笑いが起こります。
北海道・旭川を好きになってもらいたい―先代からの思いは今も変わりません。箸袋には旭川の特色や、近郊観光地へのアクセス、旭川出身の有名人などの情報がびっしりと書き込まれています。帰りには旭豆の小袋のお土産も。ゆらゆらと心地よい酔いに浸りながら、北海道を味わい、楽しむ。今宵も活きのいい肴、揃ってます。