この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
- 「気付いたらできるようになってたね~」と、軽々と20食近いどんぶりを担いでくれた鳴川さん。年季の入ったロゴ看板付きの自転車で、夏にはライナーのご近所を、すい~っと出前に走る、粋な姿が見られます。
サンロクの本店で修業した先代が、のれん分けでこの地に店舗を構えたのが昭和52年。鳴川さんが小学2年生のときでした。オープン当初からお店を手伝い、そば打ちから配達まで自然とできるように。「昔は小さなうちでも家業手伝うって普通だったでしょ。でもあんまりこき使うもんだから、さすがにハラが立って壁を殴ったこともあったっけ」と笑いますが、当時は空手を習っていたというから、壁もただでは済まなかったでしょう…。
繊細な風味と喉ごしを味わう更科系で、大衆そば屋として地域の人々に愛されてきました。中には鳴川さんが中学生のときからほとんど毎日通っている人、出世して久しぶりに顔を出す人もいます。そうした人たちが嬉しそうに口を揃えるのは「変わらないね」というひと言。開店以来だしを担当するお母さんと共に、いつ来ても変わらない味を二人で守っています。「おかげさまで大きな浮き沈みもなくいつでも平常運転。まずは50年を目指してやっていくよ」とのんびり答えてくれました。