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#旅した気分になれる映画

シネマの時間。特別編 #その2

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5月に引き続き、今月も特別企画。5月よりもさらに遠くへ連れて行ってくれそうな映画をもとめて旅をした。自宅で。そんな風にして集めた映画をいくつか紹介してみる。大昔に見て記憶のかなたにかすんでいた作品をもう一度見てみたり、未見の作品を探してみたり、とても楽しんで選んだ。(映画ライター・ケン坊)

『ファースト・マン』(2019年公開)

人類の偉大な一歩を刻んだニール・アームストロング。本作はその彼の半生を追った伝記映画である。そういう意味で、この作品でどこかへ旅するというような感覚ではない。しかし、誰かの人生をたどるというのはどこかへ出かけるのとはまた違う「旅」とも言える。本作は知っているようでほとんど知らなかったニール・アームストロングの足跡をたどる旅を体験させてくれる。彼とともに月面への偉大な一歩を踏み出そう。

『釣りバカ日誌20 ファイナル』(2009年公開)

釣りバカ日誌シリーズと言えば、毎回全国津々浦々いろいろなところへ行く旅映画としても楽しめる。シリーズ最終作の本作ではなんと三途の川へ…。この時すでに80代後半であった三國連太郎に天冠(あの幽霊についている三角の布)をつけ、奪衣婆に扮した西田敏行が悪ふざけの極致みたいなダンスと悲惨な歌詞の歌を披露する。度を越した笑いでいろいろなものが吹っ切れており、ファイナルにふさわしいぶっちぎり度であった。あの世まで行きそうになる映画である。

『スタートレック』(1979年公開)

実に多くの作品があるシリーズだが、今回紹介するのはその一作目。1979年に公開された作品だ。宇宙の果てから何か途方もないものが迫ってくる。そのよくわからない何かから地球を守るべく、調査に向かうエンタープライズ号とその乗組員。テレビシリーズがある程度進んでから制作されたため、主人公であるカーク船長が映画一作目にしてすでに結構なベテランであるという設定も面白いし、なにより本作はクライマックスのストーリーが秀逸だ。未見の人はぜひこの機会に見て、その新鮮な驚きを体感してほしい。

『スターゲイト』(1995年公開)

宇宙の果てとつながるスターゲイトを発掘し、遠い世界へ行ってみるおはなし。一応SFっぽいけれどリアリティらしきものが微塵もなく、突拍子もない展開をものすごい力で牽引していく。ものすごく遠くへ行く話なのに、不思議なほど「遠く」感がない。各所にツッコミどころも満載なのに、それでいて変に満足感のある作品である。マッチョなころのカート・ラッセルが見られるのも貴重。納得のローランド・エメリッヒ監督作品である。

『ネバーエンディング・ストーリー』(1985年公開)

本を読む少年の物語。少年が本を読み、その本の中の世界を体験するという二重構造になっていて、僕らは本を読んでいる主人公バスティアンと、彼の読んでいる本に登場するアトレイユ、二人の物語を並行して体験することになる。かなり古い作品で映像的には今見るとちょっと見るに堪えない部分もあるけれど、やはりこの物語の中で別の物語を体験する、という構造は特別な体験をくれる。小さいお子さんがいる人はぜひお子さんと一緒に見てほしい映画だ。


次第に映画館は上映を再開したりし始めているものの、延期された新作の情報はまだまだ出てこないという状況で、私もまだひたすら自宅にこもって相変わらず配信サービスで映画を見ている。今月は先月よりもさらに遠くへ、宇宙とか架空の世界、なんならあの世などへ行けそうな映画を集めてみた。幼いころ見た作品を今見ると記憶にあったものと全然違ったりして、いろいろな楽しみがある。でもこうしていろいろな映画を見ていると、どんな映画もみんな「ここではないどこか」へ連れて行ってくれるような気がしますね。

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