1. ライナーウェブ
  2. ニュース&記事
  3. おでかけ
  4. ピーターラビット2 バーナバスの誘惑

盛りだくさんアドベンチャー

ピーターラビット2
バーナバスの誘惑

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
ⓒ2020 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved.

ピーターラビットと言えばウサギを擬人化した絵本のキャラクタとして有名だ。ウサギ以外にもたくさんの動物たちが登場する。本作はその実写映画版ということになるのだが、動物たちはいずれもかなり「リアル」。擬人化して漫画っぽくなっているのではなく、服を着たりはしているものの、姿や動きなどはかなり本物の動物に近づける方向で作られている。それが二本足で歩いたりしゃべったりするのだけれど、変に人間ぽくはせずに、それぞれの動物たちの特徴を活かして作られている。

今回は作者であるビアが作品をヒットさせるための要素と守るべき世界観の間で揺れる姿を描いている。そして揺れるその方針がそのままこの映画そのものを揺るがし、ピーターと仲間たちは大騒ぎの大冒険を繰り広げることになる。作者が登場して作品世界の中と外を繋ぐこの映画シリーズ。本作はその設定をうまく使って本来のピーターラビットにはあり得ないような物語を繰り出すことに成功している。

本筋に関係ないちょい役として出てくるニワトリが最高に面白い。リアルなニワトリの動きにセリフがマッチしすぎていて大笑い必至だ。

吹き替え版もあるのでぜひお子さんと楽しんでほしい。(映画ライター・ケン坊)

ケン坊がさらに語る!WEB限定おまけコラム

この記事には映画のネタバレが少々含まれているので、まだ映画を見ていない人はその点をご承知おきの上で読んでください。

もっと読む

この実写版ピーターラビットシリーズは、単にピーターラビットの世界を映画化したのではなく、作者であるビアが作品のモチーフにしているピーターたちウサギと暮らしている世界を描いている。映画の中で作者のビアがピーターラビットという絵本を描く、という構造になっているのだ。この方法は実に見事で、本作は前作以上にその設定を上手く使っている。

今回、ビアは大手の出版社から声がかかり、ピーターラビットをより大きな市場へと展開することになる。しかしそれにあたり、出版社側は大きく売りたいため、作品にあれこれ注文を付けてくる。途中までビアはそれに沿う形で「ピーターラビット」に大きな変更を加えようとする。キャラクターのデザインを変えたり、カーチェイスやスカイダイビング、はては宇宙空間まで持ち込んだりと、いわゆる「大衆受け」を目指す方向に改変しようとする。

もちろんピーターラビットの世界にカーチェイスを持ち込めばそれはもうピーターラビットではなくなってしまうわけだが、迷走した作者と、その裏で大冒険に巻き込まれていくピーターたちを描いていくことで、クライマックスで本当に派手なアクションを詰め込んでくる。ピーターたちは仲間やビア本人を守るために、スカイダイビングをすることになる。

映画として大衆受けするための派手な要素を入れつつ、それを「ピーターラビット」という作品を守るために使うという方法で両方丸く収めることに成功している。とはいえこの方向でやれることの限界も見えており、この作品は可もなく不可もないという印象で、特に不満もないものの、積極的に見たい要素があるかといえばそれもなく、今後シリーズを継続していく可能性という意味ではあまり明るい未来は感じなかった。

関連スポット

シネプレックス旭川

シネプレックス旭川

住所:旭川市永山12条3丁目ウエスタンパワーズ内

TEL:0570-783-882

永山/アミューズメント

イオンシネマ旭川駅前

道北最大級の8スクリーン1,200席

イオンシネマ旭川駅前

住所:旭川市宮下通7丁目2番5号 イオンモール旭川駅前4F

TEL:0166-74-6411/駐車場:900台

宮下通/アミューズメント

  • 駐車場

関連キーワード

シネマの時間 バックナンバー

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
前作から二十四年。さらにひどいことになっているローマを舞台に繰り広げられるグラディエーターの物語。前作にも登場した皇帝の娘であるルシラは、前作の主人公だったマキ... (11月22日)
本心
AIやロボティクスの技術が発達し、自ら死を選ぶ自由死という制度がある近未来を舞台にしたある種のSF作品である。母親が「大切な話がある」と言い残したまま自由死で死... (11月15日)
破墓/パミョ
韓国からやってきたホラー・サスペンス。予告編を見たときの印象はそんな感じだったのだけれど、見てみたらそんなありきたりなカテゴライズでは語れない、想像を軽く超えて... (10月25日)
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版
昨年公開された『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の本当の姿、真正版である。R15指定とすることで本来表現したかった内容を盛り込んだものだそうだ。この物語のおぞましさを描... (10月11日)
ビートルジュース ビートルジュース
ティム・バートン監督によるホラー・コメディということで、伝家の宝刀的な作品と言える。実は35年前の一作目の35年後を描いた続編でもあり、主要キャストがそのまま続... (10月4日)
PRインターネット広告掲載はこちら »

ニュース / キーワード

ようこそ、ゲストさん

メールアドレス
パスワード

※パスワードを忘れた方はこちら

はじめての方はこちら

アカウント作成

ライナー最新号

2024年11月22日号
2024年11月22日号
アルベロが東光に移転 コース料理を中心とした ランチを楽しめるお店に
紙面を見る

ピックアップ

注目グルメ
注目グルメ
定番から新作まで ライナーが今注目する お店の味はこれだ!
シネマの時間
シネマの時間
映画ライター・ケン坊が語る新作映画とそのみどころ
スーパーのお惣菜
スーパーのお惣菜
スーパーうまい!魚料理編
みらい農家
みらい農家
地域の未来を耕す人たちを紹介します
つくろう旬レシピ
つくろう旬レシピ
プロの料理人が教える 季節の食材を使った 絶品レシピをご紹介
ものぴりか
ものぴりか
ライナーが集めてきた 地元の素敵な品々を紹介します
不動産情報
不動産情報
不動産・リフォーム等 住まいに関する情報を公開中
クーポン
クーポン
お得なクーポンを公開中
お知らせ
お知らせ
お店・スポットの お知らせ
ラーメンマップ
ラーメンマップ
ラーメン食べたいなぁ そんなときは専用マップで探してみよう
開店・移転・閉店
開店・移転・閉店
旭川市・近郊エリアの新店や創業などの話題。情報提供も歓迎!
星占い
星占い
11/19〜25の星占い

ページの最上段に戻る