この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
- 穏やかな口調とは裏腹に、慣れた手つきでスピーディに捌いていく姿はまさに職人。取材中には豚みそ漬けをストーブの上で焼き、味見させてくれました。フライパンで焼くだけでできるごちそうです。
住宅街に、知る人ぞ知る昔ながらの市場があります。精肉店と魚屋、2軒だけの入居ですが、店主たちの気さくな人柄に、3代に渡って通う家族も少なくありません。
笑顔がチャーミングな河部さんは御年74歳。昭和48年に精肉店を営んでいた夫と結婚し、肉屋人生がスタートしました。けれど実は、肉は好きではなく、仕事がいやでいやで逃げ出したこともあったとか。今では笑い話ですが「壁一面がバラ肉になった悪夢を見た」ほど、思い詰めた時期もあったといいます。
平成元年、二人三脚で働いてきた夫を病気で亡くしました。それでも3人の子供を育てるため、覚悟を決めて葬儀から3日で店を再開。そこからはひとりで30年以上お店と家族を守ってきました。「毎年、来年はあるのかしらと不安になりますよ。でもお客さんに恵まれて、ここまでやってこられた」とにっこり。
いちおしは、夫から引き継いだレシピで作るジンギスカンと豚肉のみそ漬け。肉が苦手な河部さんが厳選するので、やわらかくて臭みがなく、食べやすい味わいです。注文が入ってからカットしてタレに漬け込むため、電話で事前予約するのが常連の流儀。お客さんとの会話が何よりも好きだという河部さん。お客さんを愛し愛されながら、肉屋人生はまだまだ続きます。
大阪屋精肉店
旭川市6条通24丁目379 あさひストアー内
☎0166-31-5822
営業時間 10:00〜18:00
定休日 日曜、祝日