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内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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- 江丹別の山から切り出した1本の白樺で作ったカウンターに手を掛ける嵯城さん。「いい色になってきたでしょ」と笑います。趣味は釣りで、メーター越えのイトウを何度も釣り上げたことがあります
「手に職をつけろ」。建設業を営む祖父の教えを守り、ホテルやレストランで料理人として腕を磨き、3年前に念願の独立。家族で江丹別に移住して、自宅を併設したフレンチレストランを開業しました。地元の野菜を使った料理や、自ら食肉加工して仕込んだ肉料理が評判を呼び、市街地から約30分という立地ながら予約の絶えない人気店に成長しました。
「火の入れ方や、熟成のさせ方で仕上がりが変わる。イメージするのが私たちの仕事です」。経験を積みながら、料理の面白さ、奥深さにどんどん引かれていきました。やがて、フレンチをベースに気軽に食事やお酒を楽しめるビストロスタイルが自分に合っていると、独立した時の店のイメージが固まっていきました。
江丹別に決めたのは、山歩きや釣りが好きで、自然に囲まれて仕事がしたかったのと、家族との時間を大切にしたかったから。そして、「食材と近い場所で料理を作るのは、いろいろな発見と学びがある」と語ります。生産者が持ち込んでくれた野菜でポタージュやキッシュを作ったり、乳製品でスイーツを作ったり。流通では手に入らない無農薬野菜や、珍しい西洋野菜もリクエストすると育ててくれます。「江丹別の人と環境が、店を育ててくれている」と感謝します。