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内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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- 「元漁師だったことを伝えると、話が早いんだよね。身内のように接してくれるので商談もスムーズです」とにっこり。仕事は仕入れが8割、厨房での手仕事が2割と言い切ります。ことしで51歳。長渕剛の大ファン。
宗谷管内・枝幸町出身。漁業のまちで育ち、漁師になるのは自然なことでした。専門はホタテ漁。爪のついた網を漁船で引いて漁獲する「桁網」の船に乗っていました。「船はゆれるし、漁はスピード勝負。命を落とす危険もある。漁師は気性の荒い連中が多いから、船の上で殴り合いが始まることもしょっちゅう。大変な仕事でしたが、丘に上がったら何もキツイとは思わなくなりました」。腰を痛めて、30代半ばで船を降りることになりますが、漁師時代の経験と人脈が、いまの仕事に生きています。
ホタテ漁の網には、タコやカレイ、毛ガニが引っかかって揚がることがあります。そうした海産物を持ち帰り、酒のつまみを作るのが日課でした。そのころ、ぼんやりと将来の夢が浮かびました。
縁あって旭川に移り住み、居酒屋を開業しました。厚岸湾の仙鳳趾村から取り寄せる牡蠣は、荒波にもまれた分だけ身が大きく味も濃厚です。水揚げから2日過ぎたら生では出さないというホタテは、コリコリと表現するほど身に張りがあります。昔の仲間から送料だけで届く品もあり、漁が休みの日には店に顔を出してくれます。「この食材で、いつか炭火の焼き台がある寿司と割烹料理の店をやってみたい」。次のステージの夢を見据えます。
肴や 旨い道
旭川市東光11条3丁目4‐17 2階
TEL.0166-74-5739
営業時間17:00〜23:00(L.O22:00)
定休日 日曜・祝日