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- 旭川にこの人ありと謳われるフレンチのシェフ(右)。営業日にも朝4時に起き、自転車で川釣りに出かけるほどの釣り好き。豪放磊落な性格と技術に惹かれ、今日も河原さんのもとには多くの若手シェフたちが集います
低く穏やかな声で紡がれる、洒落の効いた関西弁が実に魅力的。大阪に生まれ育った河原さんがサンロク街の一角で表現するのは、独自の「蝦夷フレンチ」です。
北海道には、調理師学校に通っていた当時から食材に強い憧れがありました。修行で世話になった大阪フレンチの巨匠・道野正シェフがいっとき旭川で働いていたことが決め手になり、およそ30年前に来旭。しかし当時の北海道はまだ、地元食材と料理人との関わりが希薄な時代で、遠方から仕入れることも多くありました。
そうした中で、河原さんは15年前に地域の料理人と生産者をつなぐ会「クラブサルセル」を設立。食材と調理法を研究するフォーラムや料理の販売イベントなどを開き、地域の食に関する知識と、人とのつながりを深めてきました。活動の輪は徐々に広がり、現在では近隣の生産者から届く新鮮な食材を中心に、世界中から良質な食材を厳選し、独自の蝦夷フレンチスタイルで美しくも多彩な料理を提供しています。
「コロナ禍でサルセルはしばらく活動を休止していたけど、秋には僕たち世代の『お兄さんの部』を開いちゃおうかな」とキュートなたくらみ顔。確かな技術に遊び心を乗せた料理で、さらに私たちを楽しませてくれそうです。