土に根おろし6年あまり
冬に目覚める真白の宝石
JAびえい
ゆり根
年間生産量80トンを誇る道内有数の産地・美瑛町では、20軒の農家がゆり根を育てています。栽培を始めて、今年6年目を迎えた藤原農園もその1つ。
町内で栽培されている品種「白銀」はホクホクの食感と優しい甘みが特徴で、美瑛産は特に品質が高く、おもに関西や海外でもひっぱりだこ。手間を惜しまず、自然と向き合う農家の情熱が実を結んでいます ゆり根は植え付けから収穫まで、実に長い年月を必要とする作物です。1枚のりん片から種となる子球ができるまでに3年、その後さらに3年は毎年畑を変えながら、大人の拳サイズまで育てます。少し傷がつくだけで変色するほどデリケートなため、箱詰めまですべて手作業。湿気にも弱いため、専用のおがくずをたっぷり満たして出荷します。
このように驚くほど労力がかかる作物ですが、農園代表の藤原豪さんは「先輩方の背中を追って、品質を磨き続けたい」と前向きです。農家とJAが連携して栽培に関する情報を共有し、これからも全国に誇るブランドの信頼を守っていきます。
美瑛の百合根生産部会に所属する藤原さん。森林組合に美瑛産カラマツで専用のおがくずを作ってもらうなど、地域一丸で生産しています 関連キーワード
みらい農家 バックナンバー
-
JA北ひびき 和寒越冬キャベツ - 和寒越冬キャベツの掘り出しがシーズンを迎えています。北原地区で約5万玉を生産するのは、キャベツ部会で部会長を務める船本裕一さんです。... (2月25日)
-
JA東神楽 雪アスパラ® - 道内有数のアスパラの産地・東神楽町で4代続く吉原農場で、8年目の雪アスパラが収穫期を迎えています。通常、春から初夏が旬ですが、ここでは12月下旬から2月の真冬に... (1月28日)
-
JAあさひかわ さつまいも - 旭川市永山町の農業生産法人、北永農場の3代目・鷲尾勲さんは、米作りの家業を受け継ぎつつ、4年前からさつまいもの栽培を開始。シルクスイートや紅はるかに加え、新しく... (11月15日)
-
JA北はるか かぼちゃ - 美深町泉地区の竹本農園は、祖父の代から続くかぼちゃ農家。32haの土地で年間350トンを栽培しています。品種は「くりゆたか」「くり大将」「栗天下」の3つ。 夏で... (10月18日)
-
JA上川中央 大雪そば - 「大雪そばの魅力はなんといっても香り」と話すのは32haの広大な土地でそば作りに励む岸田農園(株)の岸田一希さんです。標高600mの高地で栽培され、上川町全体で... (9月20日)
- PRインターネット広告掲載はこちら »
-