- 休日には子供たちと体験ワークショップに出かけるなど、家族との時間があふれる情熱の源。「仲間と一緒に育てた特別栽培米を全国に届けたい」と力を込めます
夕張市出身。札幌の専門学校に通っていたころ、地元で観た脚本家の倉本聰さんが主宰する富良野塾の「明日、悲別で」に衝撃を受けて、演劇の世界に飛び込みました。閉山が決まった炭鉱町から散り散りになった若者の絆を描いた作品は、高校を卒業したばかりの石川さんの心にリアルに響きました。
「受信7割、発信3割」。倉本さんから教わった俳優心得は、テレビなど娯楽の少ない共同生活での人間観察から学べという意味でした。昼の農作業もしんどくて逃げ出したい思いでしたが、富良野塾では、俳優としての鍛錬はもちろん、人としての生き方を学んだことが大きかったと振り返ります。
その後、農協でアルバイトをしながらの役者生活や、旭川ケーブルテレビのキャスターを経て、縁あって今春から鷹栖町でコメ農家に転身。取材で出会ったオーナーのコメ作りにかける熱い思いに共感しての決断でした。
食を通じて子供たちの未来を拓く仕事にやりがいを感じると共に、すべての経験が今に繋がっていると感じています。若いころ、俳優になる夢を追いかけた石川さんが目指すのは、「農業を子供たちの憧れの職業にすること」。たかすのお米には、子供たちの未来に託した無限の可能性が込められています。
たかすのお米
上川郡鷹栖町20線14号4番地
Tel 080-1883-4058
ホームページ https://takasu-no-okome.com/