極寒に耐えてシャキッと強く
発掘はじまり半世紀、冬野菜の大御所
JA北ひびき
和寒越冬キャベツ
和寒越冬キャベツの掘り出しがシーズンを迎えています。北原地区で約5万玉を生産するのは、キャベツ部会で部会長を務める船本裕一さんです。
栽培開始は50年ほど前から。町内46戸の農家が約2200トンを生産しています。厳しい寒さと雪の重みで身が締まった越冬キャベツは、軽い歯ざわりと、糖度が10度にもなる強い甘みが特徴です 準備は降雪前の10月から。あとから掘り出しやすいように根を切り、ビニールに並べます。1玉ずつ手作業のこの工程は、最も重労働。その後に降る雪が、約3カ月のあいだ、天然の冷蔵庫となってくれます。
貯蔵には雪質が重要で、ベタ雪ではキャベツに余計な水分が浸透して傷んでしまうため、軽いパウダースノーが必須。もちろん、根腐れを防ぐ水はけの良い栄養豊富な土づくりも大切です。
「燃料費や輸送コストが高騰する中、皆の努力でブランドを維持できる。この味と一緒に、私達の心意気も感じていただけたら」と船本さん。キャベツが冷たい雪に耐えられるのは、農家の熱い魂が込められているからなのです。
収穫は手作業ですが、掘り出しは重機で。「今年は1月の降雪が少なかったので冷や冷やしました」と巧みな操作で雪をかきわける船本さん 関連キーワード
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