2014年11月24日 （和食の日）と25日に、明治40年から伝統的な和食文化を守り続けている「花月会館」の「和風レストランかぶと」でライナー女性読者のみなさんと「和食を愛でる会」を行いました。参加してくれたのは20歳～84歳と幅広い年齢層の女性たち。

今回は、無形文化遺産にも選ばれた和食を通して和の心を知ってほしいと、花月会館の会長 渡部武一さん自ら特別メニューを思案し、和食の愉しみ方や季節の感じ方などを伝授。美しい会席料理を堪能しながら、一歩、和食通に近づくことができる会となりました。

スタート

和食を食べる機会がどんどん減少していることを危惧している会長。「旬な食材を活かした調理と、日本独自の四季を感じられる”和食”をもっと気軽に多くの方にお楽しみいただきたい」と和食への想いをお話してくれました。

お食事

お献立は、この日のために用意された特別な会席料理。6000円相当の内容を4000円でご提供くださいました。さらに、乾杯のための菊の花びらを散らした酒盃と、ワンドリンクも振る舞われました。
昔、米の収穫期の農具であった箕（み）を模した器に、何種類もの焼物や揚物を彩り美しく盛り合わせた吹き寄せ（写真中央）には、紅葉があしらわれています。この紅葉、なんと会長が11月末開催のこの会に向けて、色が綺麗な時期にご自宅の庭から狩ったものを、塩漬けや押し葉などの方法を試しながら保存に苦心されたもの。少しだけくすんだ赤色から、真心が伝わってきます。
その他大好評だった南瓜万重などお料理8品と、隠れた人気メニューのお汁粉で締めくくられました。

今回のイベントでは、参加者の多くの方がかぶとさんの魅力を『盛り付けや器』であると回答してくれたように、細部までおもてなしの心が映し出されたお料理は、普段味わうことのできない満たされた気持ちにしてくれます。

和食クイズ

今日のお料理に出てきた食材や和食マナーに関するクイズ大会も行われました。なかでも、最も盛り上がったのは、「椀物を食べるとき、お椀とお箸 どちらから手に取りますか？」という問題。どちらだと思いますか？
答えは・・・「お椀」
多くの方が深読みし間違えてしまいましたが、会長の解答の作法を見て、みなさん納得といったご様子。

お椀を両手で持ち、利き手でお箸を上から取り上げたのち、一度お椀を持った手の小指と薬指の間に挟んでから、箸を持つ手を下手へ滑らすようにして、すくうように持ち返る。とても理にかなったスマートな動きでした。
クイズの優秀回答者の方には嬉しいお土産もプレゼントされました。

美味しい料理と美味しいお酒

会場の雰囲気も時間とともに和み、美味しいお酒や会話も弾みます。お1人様から5名様の団体様まで、お越しになったグループはバラバラですが、気付けばお隣グループと仲良くなっている方も。お友達と一緒に和装でお越し下さった方もいて、とても華やかな会になりました。

おわりに

参加してくださったみなさまにアンケートをとりました。
会席料理を召し上がる頻度の少ない方が多い中、今回のイベントを通して、約94％の方が和食をこれまで以上に身近に感じてくれました。

普段あまり身近ではなかった会席料理も、みんなで集まれば気兼ねなく、そして新しい知識を得ながら楽しめるため、次回を期待する嬉しい声もいただきました。
また、このような機会を設けていきたいと思っています。

●これからも月一で開催をお願いしたいです（30代） ●久々に和食らしい「the和食」を楽しみ、日本人で良かったと思いました。かぶとさん最高♪（50代） ●ちょっとよいお店で食べられる今回みたいな企画を今後もやっていただきたいです。一人でも入りやすかったです（20代） ●和食についてのお話を聞きながらの食事という取り組みは、とてもすばらしいと思います（50代）

今回の会場

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