【ライナーキーワード】2月月の正解は[2014年3月7日号]
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手垢のついたコピーですが、やっぱり「広告は時代を映す鏡」ライナーの紙面には、グルメ、イベント、売り出し、学びや美容、不動産、求人など、様々なジャンルの広告が掲載されています。1号あたりの平均コマ数は、およそ300件。あらためて数えてみると、ものすごい数字です。 現代の都市生活者は、1日に3000以上の企業メッセージを受け取っているといいます。その媒体は多様で、朝起きたら新聞や折込チラシ、テレビ、出勤中はラジオや屋外看板、スマホ、会社でパソコンのスイッチを入れたらWEB広告やメルマガなど。コンビニに陳列されている商品ロゴや、書店の手書きポップなども、企業メッセージのひとつです。その大半が、すぐに忘れ去られてしまうものですが、消費者の目にとまり記憶に残ったものは、消費行動に結びつきます(そのあたりのテクニックとしてクーポン広告や、繰り返しによる潜在学習効果などがあります)。 ところで広告の現物として現在まで残っている最古のものは、紀元前16〜10世紀ごろのエジプトの都の遺跡から発見された、パピルスで作られたチラシといわれています。その内容は、「奴隷が逃げたので捕まえてください。この奴隷は、身長4フィート5インチ、赤ら顔をしています。捕まえてきてくれた人には、お礼として金環を1個、居場所を教えてくれた人には、その半分を差し上げます。  都で一番上手な織物師 ハプー」というもの。最後にちゃっかり自分のPRをしているところなど、まさに広告らしいと言えます。日本では、江戸時代の平賀源内が考えた、鰻屋のキャッチコピー「本日、丑の日」が有名ですね。 有史以来、紙、音、映像、デジタルとその形を変え、発展してきた広告の歴史。ライナーの歴史も、様々な広告で彩られています。過去の紙面を見ると、当時の旭川の市民生活や文化、風俗など、まちの息づかいが感じられます。

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