ライナーキーワードQ 12月の正解は[2015年1月9日号]
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30年理念をつないで次の世代へ 昨年1年間、創刊30周年企画としてお届けしてきた「ライナーキーワードQ」も今回で最終回。最後のキーワードはずばり「30年」です。 1984年(昭和60年)に創刊したライナーは昨年5月で30周年を迎えました。これもひとえに、読者や広告主をはじめ、弊社を支えてくださるみなさまのおかげです。心より御礼申し上げます。 平均寿命が男女とも世界一になった30年前、日経平均株価が初めて1万円を突破した日本は、その後バブル景気へと突入していきました。ロス五輪では柔道の山下選手が左足にケガを負いながらも金メダルに輝き、テレビではエリマキトカゲが走り、チェッカーズが「涙のリクエスト」を、安全地帯が「ワインレッドの心」を歌っていました。ファミコンが大ヒットしたのもこの年。テレビ、新聞、ラジオを中心としたマスコミが世論やブームを引っ張っていた時代です。 30年という歳月は、一世代が交代する周期と言われています。景気の波も30年周期という説があり、2020年の東京オリンピックに向かってバブルの再来を予測する声もあります。 この30年で私たちが暮らす地域社会も大きく様変わりしました。旭川市の人口はこの先、20万人まで減少するといわれています。人口と雇用構成の変化にどう対応するか、地方は本当に生き残りをかけた時代になっていきそうです。 ライナーは一昨年、初めての定年退職者(65歳)が出ました。創刊時から働いてきたメンバーの一人で、比較的若いスタッフが多い地域情報紙の世界で、定年まで勤め上げられた先輩を誇りに思いました。と同時に、世代がひとまわりしたことを実感しました。 これからの30年、私たちが暮らすまちはどんな風に変わっていくのでしょうか。読者のみなさんと共に愛情を込めて見守り、紙面にその歩みを刻んでゆきたいと思います。31年目もよろしくお願いします。
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