弁護士紹介

道北地域には、旭川地方裁判所本庁及び旭川地方裁判所の4つの支部（名寄支部、稚内支部、留萌支部、紋別支部）があります。この旭川地方裁判所の支部管内は、長い間弁護士がいない「弁護士過疎地域」でした。私は3年間の間、旭川地裁紋別支部管内で一人きりの弁護士として仕事をさせていただきましたが、地元の方が感じている弁護士の「敷居」が都会よりずっと高かったように思われます。誰にも相談できないまま悩みを抱えたまま結果として問題が大きくなってしまい、すぐに弁護士に相談すれば容易に解決できた問題の解決が難しくなってしまったケースも少なくありませんでした。借金を苦にして自殺してしまった方の遺族が相談に来られたこともあり、故人が生きている間に相談して頂けさえすれば自殺という結論を選ばずにすんだかも知れないということもありました。 2011年12月になって旭川地方裁判所の支部管内にはそれぞれ2人以上弁護士が業務をするようになりましたが、地元の方にとってはまだまだ弁護士の「敷
居」が低くなったとは言えないと考えます。


　また、旭川地方裁判所の4つの支部は裁判所の「建物」はありますが、裁判官は一月に一回数日の間しか裁判所にいないため、裁判や調停の期日をなかなか入れることができず、迅速な手続ができにくいという難点があります。また、手続の種類によってはそもそも裁判所支部で行うことすらできないものもあります（労働審判、破産管財事件、執行事件など）。このため、支部管内の弁護士一人だけの事務所ではお客様に迅速かつ適切なサービスを提供しきれないという大き
な悩みがありました。


　当事務所は、本庁の裁判所がある旭川と支部の裁判所の所在地の両方に事務所を設立し、弁護士を常駐させた初めての弁護士法人です。両方の事務所で協同することにより、道北地域に住む皆様にこれまでより充実した法的サービスを提供することができるようになっています。また、弁護士は単に法律事務所にいるだけでは意味がなく、道北に住んでいる皆様の役に立ってこその存在だと思います。悩みを抱えること無く、気軽にご相談していただければと思います。