まだ淡く雪が残る旭川市東旭川町のペーパン地区で、ひときわ鮮やかに輝く緑。旭川市は小松菜の栽培が盛んで、道内での生産量は札幌、東神楽に次いで3番目。今回取材した菅原農園は、年間で14トンを地元のJA東旭川に出荷しています。
温度管理をしたハウスの中では、1月末に種まきした苗が収穫期を迎え、整然と並んでいました。「1株ずつ大切に栽培しています」と胸を張るのは3代目の菅原俊雄さん。言葉通り、水やりはホースで、収穫は1株ずつはさみで切って、袋詰めは土を拭き取ってからと、手塩にかけて育てています。
同園ではこのあと、チンゲン菜、米、トマトを育て、夏から秋にかけて再び小松菜を栽培します。季節に応じた栽培で、大地の力を借りる―理想的な農の在り方を、これからも模索していきます。