人生うん十年。あちこち呑み歩き、随分と色んなものを味わってきたが、まだまだ序の口。

つまり、初めての料理に驚くことしばしばである。恥ずかしながら、知らないことが多い。と、改めて我が身を思ったのが、今般取り上げた一品だ。

しぐれ煮にしたレバーとチーズを重ねて、蒸し上げるとご覧のようになるそうな。ぱっと見、小ぶりな甘酸っぱい洋菓子のように見えなくもないが、そんな感覚でつまめそうな雰囲気もいい。

じわりと伝わる濃厚な口当たりは、想像通り。だが、味わいは思いのほか軽やかで食べやすい。風味のなめらかなレバーを使っていること、チーズは家庭でも馴染みあるごく普通のもの、というのが食べやすさの理由のようだが、それにしてもレバーとチーズって合うんだねと深く感心。

もちろん酒によく合うこと請け合い。ビールでも焼酎でも構わないが、筆者こと、きき酒師としては日本酒をお勧めしたい。できれば温めの燗で、酒はコクのあるタイプだとなお相性が良い。

(フリーライター、きき酒師 コタさん)