
モッツァレラといえば、カプレーゼやピザが定番だが、近年は日本人に馴染みのある香味をいかしたメニューも評判のよう。
例えば醤油漬けや味噌漬け。塩分が少なく風味も穏やかなモッツァレラは、和の調味料と相性は抜群だ。
とりわけ痛快なのが、さるチーズ工房のご亭主に教わった、刺身のように「わさび醤油」で。
プリンに醤油をかけるとウニの味になるよ的なお遊びではない。チーズを日本の食卓にと、向こうは至って真面目だ。試してみれば、わさびがモッツァレラ本来のまろやかさを引き立て美味。これまた酒を美味しくするものだから、我が家の定番となった。
そんなある日。ご亭主が、今度は「柚子胡椒をつけて食べてみて」と言う。いいこと聞いたと、さっそく試せば何と鮮烈。わさびの時より旨味とコクがぐっと膨らみ、これが生乳の本当の美味しさかと驚くばかりだ。騙されたと思って一度お試しいただきたい。あるいは、自分で新しいアイディアを試すのも面白いかも知れない。(フリーライター、きき酒師)
