ジンギスカンやホルモンなどの食肉加工・製造を手掛ける旭川市の(有)マルカフーズは、2022年以来2回目となる放牧豚の飼育を、今年5月から始めました。

新型コロナをきっかけに、加工業者としてできることを模索していた同社は、道内10カ所以上の養豚場を視察。その中で、地域の副産物を活用して育てる生産者と出会い、「自分たちのまちならではのブランド豚を作りたい」という思いを強くしました。

その後、2022年5月に東旭川で飼育を開始し、同年12月に「炭豚(たんとん)」として初出荷。今回は東川町に場所を移し、前回より10頭多い30頭の豚を飼育しています。

約3年の充電期間中には、スペインに2カ月間滞在し、生ハム作りや放牧の技術を学ぶなど、知見を深めました。その経験を活かし、豚が快適に過ごせる環境づくりにも注力。平地の放牧場に加え、林間放牧を導入しています。好きなときに食べ、走り回り、昼寝をするなど、のびのびと過ごしている豚たちの様子が印象的です。

餌には、地域の事業者から出た副産物を100%使用しています。近隣農家の野菜や酒蔵の酒粕など、人間が食べられる安心な素材ばかりです。飲み水も豊富な地下水を使っており、地域の恵まれた環境で豚たちは健やかに育っています。同社執行役員の阿部雄太さんは「環境が変わったことで、どんな変化が現れるのか楽しみです」と期待を語ります。

肥育は11月頃完了し、ロース、バラなどに加工されて出荷される予定。もちろん、生ハムの仕込みも同時にスタートします。

現在、ライナーのオンラインショップ「ものぴりか」で精肉の予約販売を受け付けています。問い合わせは同社(Tel.0166-69-5055)へ。