正解のない農業の世界 風土と向き合い、学び続ける

守屋 大輔さん

子供のころから野球やサッカーなどスポーツが得意で、高校卒業時には乳酸値がオリンピック選手並みの数値を記録。努力は裏切らない―その成功体験が、今の農業に向き合う姿勢にもつながっています
子供のころから野球やサッカーなどスポーツが得意で、高校卒業時には乳酸値がオリンピック選手並みの数値を記録。努力は裏切らない―その成功体験が、今の農業に向き合う姿勢にもつながっています

3月の東旭川町。畑はまだ雪に覆われています。スコップを手に、雪の下から彫り出したのはにんじん。低温でゆっくり熟成されたにんじんは、えぐみや青臭さが減り、凝縮した甘みを蓄えています。

旭川出身。「自然の中で働きたい」と農業の道へ進みました。鷹栖の農業法人で働く中で、一つひとつ表情が異なる作物の難しさと面白さに心引かれたといいます。26歳で新規就農し、現在はミニトマトのほか、小松菜やケール、寒締めほうれん草、雪の下にんじんなど、季節を通した栽培に取り組んでいます。

「新規就農なので、とにかく勉強しないと周りに追いつけない。だったら一年中、農業をやるしかないと思ったんです」。冬の寒さを生かす栽培を学び、雪を弱点ではなく、強みに変えてきました。手応えを感じながらも、「農業に正解はない」と、就農20年を迎えた今も土づくりや水やりのタイミングなど、基礎から学び続けています。

また、フードバンクなどに取り組むNPO法人に食糧支援の協力も始めました。「農家として、自分にできる範囲で少しでも社会の役に立てたらうれしい」と語ります。

雪の下で育つ甘さは、旭川の風土と向き合う中で生まれた味。守屋さんの畑には、その土地の厳しさと恵みが静かに息づいています。

株式会社MORIYA(守屋農園)
旭川市東旭川町日ノ出284
Tel.090-3110-1802

株式会社 MORIYA / 守屋農園|北海道旭川市東旭川で寒締めほうれん草・雪の下にんじん・ゆきあまケールを生産しています

farm-moriya.net