
旭川市博物館で7月14日から、道内で作られた菓子木型を紹介する企画展が始まります。和菓子の製造に使われた木型は、繊細な彫り跡が芸術品のような趣きです。
明治期に本州から北海道に伝わった製菓業の発展にともない、落雁や練り切りを作るのに欠かせない木型は道内でも手作りされるようになりました。旭川では昭和の初めに福島県から移住した木型職人の但野伝助さんが製作を始め、平成元年に亡くなるまで道北唯一の菓子木型職人として全道の注文に応じました。
館内には旭川市と小樽市の博物館に収蔵されている大小約100点を展示。鯛や海老、鶴、亀など但野さんが手がけた吉祥図柄のほか、小樽の学校や企業が式典のために作った特別な意匠、さらにカズノコやランドセルといった変り種も登場します。「港町小樽では明治初期には早々と菓子文化が広まり、高い製菓技術に応じて木型もバリエーション豊富。見ごたえがあります」と担当者。
8月19日(日)まで。5日(日)午後1時半から3時には、小樽市学芸員・櫻井美香さんに図柄の楽しみ方を聞く講演会を予定。無料、定員30人。問い合わせは同館(☎︎0166・69・2004)へ。