旭川ゆかりの文人たちが残した知られざる小話をまとめた小冊子「旭川文学史 おもしろエピソードベスト10」が発刊されました。著者は元NHK旭川放送局長で、郷土史ライターの那須敦志さん。旭川在住の漫画家・日野あかねさんのイラストが、エピソードの魅力を親しみやすく伝えています。

小熊秀雄や若山牧水、林芙美子ら、旭川に縁を持つ文学者たちの思わずクスッと笑える話が、ベスト10形式で紹介されています。写真や当時の新聞記事も盛り込み、文人たちの意外な素顔に触れられる内容です。

小熊秀雄の章では、若き日の小熊がフランス帰りを自称する女性に振られてしまった逸話が紹介されています。多くの女性と浮き名を流したことでも知られる“イケメン”の小熊ですが、袖にされることもあったようです。

また林芙美子が旭川を訪問した際、見かけた子熊を欲しいと言ったと新聞が伝えたエピソード。いかにも奔放な言動で知られる彼女が言い出しそうな話ですが、実は記者が「盛った」記事だったことが明かされています。

那須さんは「北海道の中核都市であり、古くから交通の要衝でもあった旭川には、本当に多くの文学者が足跡を残しています。その中には、文人たちの思わず笑ってしまうエピソードが数多く残っています。イラストと一緒に気軽に読んでもらえれば」と話しています。

B5判、オールカラー28ページ。価格は300円。こども富貴堂、旭川文学資料館、まちなかぶんか小屋で販売中。