中国茶とおかゆの店「奥泉」(東川町東4号北2)の敷地内に、20席の小さな映画館「ル・シネマ・キャトル」がオープンしました。ここでは、全国の大きな映画館で一斉に上映される話題作ではなく、上映場所が限られるものの、キラリと光る個性や高い芸術性を持つ「ミニシアター系」と呼ばれる作品を中心に、毎月4本を上映します。

これまで道北地域にはこうした単館映画を見られる施設はなく、ファンは札幌まで足を運ばなければなりませんでした。店主の斎藤裕樹=写真=さんもその一人。フランスへの映画留学を経て配給会社で働いた経歴を持つ斎藤さんは、「話題作ではなくても、文化的に意義のある作品をもっと身近に知ってほしい」という強い思いで、自ら映画館を作ることを決意しました。

これまでに10回ほど上映会を開き、全国50カ所以上のミニシアターをまわって準備を進めてきました。その知見を生かした館は天井が高く開放的で、旭川の家具職人が手がけたゆったりとした幅広のシートが並びます。映像を映し出すスクリーンは全国で2例目となるペイントスクリーンを採用。一般的なスクリーンにある音を通す小さな穴がないため、よりきめ細やかで美しい映像を堪能できます。作品だけでなく、館自体にも魅力も感じてほしいという思いを込めました。

「季節に合わせた作品選びも楽しんでほしいですね。例えばスノーボードのドキュメンタリーを観たあとに外に出ると、東川の雪景色が広がっている…そんな体験って最高です」と斎藤さんは笑顔を見せます。

4月はノルウェーのヨアキム・トリアー監督による4作品を上映。料金は一律1600円。3000円の年間会員になると1回1000円。問い合わせは奥泉(Tel.0166-56-0280)へ。