旭川で青春時代を過ごした詩人・小熊秀雄を偲ぶ文学忌「第43回小熊秀雄・長長忌(じゃんじゃんき)」が、10月24日(土)に初めて旭川市で開かれます。これにあわせ、地元の有志で作る実行委は、この1カ月間を「詩人・小熊秀雄と逢う10月」と位置づけ、市内各地で写真展や街歩きなど多彩なイベントを繰り広げます。

小熊秀雄は、新聞記者として働きながら詩や童話、絵画など多才な活動で旭川の文化を牽引した詩人。命日にちなんで行われてきた「長長忌」は、代表作の長編詩「長長秋夜(じゃんじゃんしゅうや)」から名付けられたもので、1982年に始まって以来、東京を中心に開かれてきました。43回目の今年、ついにゆかりの地・旭川での開催が実現します。

24日は、ふたつの特別企画が用意されています。午後2時から4時半は、旭川文学資料館で、旭川郷土史ライターの那須敦志さんによる講演を予定。また道教大旭川校の近代文学ゼミや演劇集団シベリア基地による朗読も楽しめます。午後5時半から8時半はまちなかぶんか小屋へ場所を移し、ジャズの演奏や詩の朗読、大正末期から昭和初期の再現メニューなどを楽しみながら交流します(いずれも要予約)。

さらに今月は市民や市内各店が一体となったロングラン企画も目白押しです。17日(土)はまちなかぶんか小屋で旭川歴史市民劇の映像上映会(参加費800円、要予約)、25日(日)は那須さんを案内人とした歴史街歩き(参加費800円、要予約)をはじめ、イラストレーター・藤井紗和さんによる小熊の童話「焼かれた魚」の絵本原画展(旭川文学資料館)、関連資料の特設展示(中央図書館)、小熊をテーマにした漫画の原画展(カフェぐすぺり)、当時の街並みを振り返る写真展(日本茶カフェウィズ)など、街のあちこちで小熊秀雄の足跡に触れることができます。またお楽しみ企画として、老舗洋食店「自由軒」(旭川市5条通8丁目)では、小熊も味わったかもしれない「幻のチキンライス」が10月末まで復活。芸術と食欲の秋に、詩人の魅力に存分に触れられそうです。

問い合わせは実行委の工藤さん(Tel.090-7510-1796)、各企画の予約は有村さん(Tel.090-9513-6758)へ。