
東川町在住の写真家・飯塚達央さんと萬田康文さんによる写真展が、東川町文化ギャラリー(東川町東町1丁目)で、6月22日(月)まで開かれています。北海道で過ごした歳月を振り返る飯塚さんと、撮り続けてきた写真と改めて向き合う萬田さん。同じ東川に暮らしながらも異なる視点と表現に、この地で育まれる感性の奥深さを感じさせます。
この展示会は、1985年の「写真の町」宣言から41年目を迎えた東川町が、町内で暮らし創作を続ける写真家の歩みを記録するアーカイブ企画「東川フォトグラファーズファイル」の第1回。展示室1・2では飯塚さんの「NORTHBOUND―ここにいる理由―」、展示室3では萬田さんの「こと、ひかり」をそれぞれ開いています。
大阪出身の飯塚さんは10歳で一眼レフカメラを手にして以来、旅するように各地で撮影を続けてきました。北海道移住30年の節目となる今回は、道内で出合った風景や人々の営みなど、心惹かれた瞬間をたどる約100点を8つのテーマに分けて展示。「良い光、良い被写体はどこにでもある。それを見つけるのが面白さ」と話す飯塚さん。自らを「心情のコレクター」と表現するように、心が動く瞬間を大切にシャッターを切ってきました。
一方の萬田さんは奈良出身で東京から2年前に移住。写真家、釣り人、料理人の顔を持ち、自身を「生活者」と表現します。会場には2008年の初個展から新作まで、表現に影響を与えた海外での作品を含む80点以上を展示。構成にあたり、なぜ撮るのかという問いに改めて向き合いました。「太陽は毎日昇り、すべてを照らして沈む。それは本当にありがたいこと。その光を留めるために写真を使っています」と語る通り、過去から現在へ続く温かな視点に触れられます。
飯塚さんは「光と影、それぞれの個性を一度に楽しめる貴重な機会。写真の潜在能力や東川のパワーを感じてもらえたら」と来場を呼び掛けます。開館は午前10時~午後5時(会期中無休)。入館料100円(中学生以下無料)。問い合わせは同ギャラリー(Tel.0166-82-4700)へ。