
代表作「だるまさん」シリーズで知られる絵本作家・かがくいひろしさんの生涯をたどる「かがくいひろしの世界展」が、11月24日(月休)まで旭川美術館(旭川市常磐公園内)で開かれています。柔らかく温かなタッチのイラストは、子供だけでなく大人の心までも優しく包み込む不思議な力があり、多くのファンが会場を訪れています。
かがくいさんは大学卒業後、長く特別支援学校の教員を務め、障害のあ る子供たちと身近に接してきました。そこで得た発見やひらめきをヒント に絵本の制作に取り組み、2005年に「おもちのきもち」で絵本作家として デビュー。「ひたむきで地味なものに光を当てたい」という思いから、作品に登場するのはふとんややかん、だるまや野菜といった身近なものばかり。子供のように無邪気な想像力で、日常に潜むファンタジーを温かくユーモラスに描きます。
本展では、全16作品の絵本の原画を展示しています。原画には、描き直しや指のあとが残り、制作の足跡を見ることができます。また、思いついたことを書き留めたアイデアノートや、亡くなる直前まで描き続けていた構想中のスケッチだけでなく、高校時代の油絵や母の似顔絵などもあり、かがくいさんの人生そのものに触れられる内容です。また、絵本のキャラクターたちが登場するオリジナルのアニメーションも上映。コミカルな音楽に合わせて動く姿は、ファンならずとも必見です。
「有名なだるまさん以外の作品も、この機会に知ってほしい」と学芸員の浦島七那さん。開館は午前9時半~午後5時。観覧料は一般1200円、高大生800円、中学生300円。小学生以下は保護者同伴で無料。問い合わせは道立旭川美術館(Tel.0166-25-2577)へ。
