旭川市博物館(神楽3条7丁目、大雪クリスタルホール内)で、札幌市在住のイラストレーター高山美香さんが手がけた通称「ちまちま人形」の展示会が始まっています。古今東西の作家や画家、文化人など著名人をモチーフに、15センチほどのサイズにデフォルメしたオーブン粘土製の人形です。

強烈な目ぢからで編集者も泥棒も追い払った川端康成、完璧主義がいきすぎて日本人の真面目さと日本製ステッキを愛したチャップリン、黄色=友情の色と信じひまわりの絵を描いた思い込みの激しいゴッホ…。表情や愛用品はもちろん、一風変わった主義や隠れたクセ、習慣までも盛り込んで魅力的な人物像を描き出しています。

印刷会社を退職しフリーのイラストレーターとして活躍していた高山さんが遊び心で立体作品に挑戦したことがきっかけ。人物の知識がないとうわべだけの作品になってしまうと考え、一体を作るために30冊ほどの資料を読破し、ひととなりを理解するように努めました。業績はもちろん、プライベートな事柄を知ることで、人間的な魅力や親しみやすさを添えて味のある作品に仕上げています。また本業だけあって、紹介パネルはイラストを多用した賑やかなもの。人形に盛り込めなかったこぼれ話を載せるなど、愛すべきいち人間として偉人を捉えた高山さんのあたたかい思いが伝わります。

「夏休み中の子供たちに、世界の偉人たちのことを楽しく知ってもらえる企画。なかには旭川ゆかりの作家・小熊秀雄さんや余市の詩人・左川ちかさん、アイヌの歌人・違星北斗さんなど道内の著名人もいて、見ごたえがありますよ」と担当者。8月27日(日)まで、開館は午前9時から午後5時(8月11~15日は8時)。一般300円、高校生200円、中学生以下無料。夏休み期間中は、アイヌ文様の風車やガラス玉作りなど様々なワークショップも実施します。問い合わせは博物館(電話0166・69・2004)へ。